
こんにちは!世界の旅人イノショーです。今回はバルカン半島に位置する南欧モンテネグロのリゾート地ブドヴァをご紹介します。
モンテネグロとブドヴァの歴史

アドリア海沿いのモンテネグロの街ブドヴァ。街の外観はいかにも地中海沿岸の様相を呈しています。アドリア海を挟んだ先にはイタリアのバーリやペスカーラといった街があります。
ブドヴァはかつてのイタリアのヴェネツィア共和国、オスマントルコ、オーストリア=ハンガリー帝国、セルビアなど実に様々な国に支配された過去を持つ古い都市です。
それぞれの国の影響を多少なりとも受けてきたであろうモンテネグロとブドヴァ。そんななかでも個人的にブドヴァの街は何となくイタリアっぽいなぁと感じました。
そもそもモンテネグロという国名自体、ヴェネト語(イタリア語のヴェネツィア方言)で「黒い山」を意味する言葉なんですよ。この辺からもヴェネツィア共和国時代の名残を感じとることができます。
モンテネグロは南スラブ系の人が多い

今のモンテネグロがかつてイタリアの影響を受けていたのは確かです。しかしモンテネグロ人は南スラブ系の人が人口の大半を占めています。
イタリアはローマ人、もしくはゲルマン系が主民族の国なのでその点は大きな違いだと言えます。
6世紀ごろに今のポーランドあたりからスラブ人がバルカン半島に南下してきました。そして先住民のイリュリア人などと同化して南スラブ人国家を形成したのです。
モンテネグロ以外にもセルビアや北マケドニア、ボスニアヘルツェゴビナなどバルカン半島の国は同じような経緯で今も南スラブ系の国家が大半だといえます。
ところでスラブ人というとちょっと強面みたいなステレオタイプがあるかもしれません。しかしモンテネグロ人は非常にのんびりで陽気な人が多いです。その辺はどちらかというとイタリア人気質に近いのかもしれません。
ブドヴァの魅力は海や山などの自然
複雑な歴史をたどってきたモンテネグロの古都市ブドヴァ。そんなブドヴァの魅力を個人的にあげるとすれば、海や山などの自然です。

ブドヴァの目玉であるアドリア海に関してはもちろんビーチに行くのが定番でしょう。ただ山の方にあるハイキングコースを上れば、上の写真のように少し遠くから海全体の景色を一望することができます。
ハイキングコースへは市内中心部から山の方を目がけてひたすら坂を登る必要があります。なので少し大変です。グーグルマップのIzvor pijace vodeという場所がハイキングコースの入り口になります。

ハイキングコースを登れば海だけでなく、一面に広がるのどかな山々の景色も一望できます。海と山どちらの自然も1つの場所で堪能できるのがブドヴァの魅力です。
ブドヴァはモンテネグロのクウェート?
ブドヴァはリゾート地として都市開発が進んでからはロシアやイギリスからのミリオネアがブドヴァの不動産を買ったことで、一気に富裕層の割合が増えたそうです。

元々少ない人口に富裕層が増えたことで、ブドヴァは「モンテネグロのクウェート」と呼ばれることもあるそうです。なかなか面白いあだ名ですよね。
ブドヴァはナイトライフでも有名な地だそうで、朝まで若い人たちがドンチャン騒ぎをしたりするそうです。楽しみは海や山の自然だけでは当然ないわけです。
モンテネグロのクウェートというと、ブドヴァは物価が高いのかと思うかもしれまん。ですが物価は格段高いわけではありません。

ブドブァのレストランで食べた上の海老のグリルは日本円で1000円ぐらいでした。まぁ円安ということもあり気持ちは若干高めではありますが値段相応といった感じでした。
宿代など他のサービス料金を考慮しても、同じアドリア海沿岸地域ではイタリアやクロアチアのほうが物価は高めだと思います。
イタリア旅行のついでに
「モンテネグロのブドヴァをメインに観光しよう!」といえるほどの場所では正直ありません。
ですが例えばイタリアを旅行したあとにイタリアの影響下にあった街としてブドヴァを訪れたりするのはいかがでしょうか。
もしかしたらブドヴァがあなたにとっての「ブルーオーシャン」になるかもしれません。
それではまた明日!
コメント
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