
こんにちは!イノショーです。今回は僕がヨーロッパでハイキング野宿旅(下記で説明します)をしていたことについて、そのきっかけとなった出来事をハイキング中の写真とともに語っていきたいと思います。
ハイキング野宿旅とは

僕はスペインの首都マドリードにいた時に初めてハイキング野宿旅なるものを始めました。
ハイキング野宿旅とは僕が考えた用語ですが、その名の通り日中(たまに夜中)ひたすらハイキングをして夜になったらハイキングコースや街の人気の無い場所で寝袋とともに野宿をするというスタイルの旅になります。
スペインで始めてその後フランス、イギリス、モンテネグロで約3ヶ月にわたりハイキング野宿旅をしていました。
ヨーロッパの色んな国でハイキング野宿旅をしていたわけです。ですが実を言うともともとはヨーロッパでハイキングと野宿をするという計画は全くありませんでした。
なので今回は冒頭の通りなぜ僕がヨーロッパでハイキング野宿旅をすることになったのか、そのきっかけを話していきます。
野宿になったきっかけ

まずは何故野宿せざるを得なくなったのか、そこから話していきます。マドリードに来る前はインドや東南アジアなどを旅していました。
比較的物価の安い国を旅していたので旅の予算が不足することがなく、また予算を気にする必要もありませんでした。
それに対し物価の高いマドリードに来たことで当時の僕は特に宿泊代の予算が足りていませんでした。
頭をかかえたくなる問題ですよね。当時の僕もお金がないことでかなり憂鬱になっていました。

そしてその日は訪れました。マドリードに1週間ほど滞在していたときです。週末にいつも通りバックパッカー向けの格安ホステルを予約しようとしました。すると何と値段が普段の3倍程度に跳ね上がっていたのです。
おそらくマドリードは週末になると観光客が増えるので、それに応じてホステルの値段も上がったのだと思います。

この「週末値上がり現象」は実をいうとインドに滞在していた時にすでにリサーチ済みでした。
しかしどうしてもスペインに行きたかった僕は、予算が足りていないことを理解しながらもインドのケーララからマドリードへと飛んだのです。
ハイキングコースで野宿

遂に予算不足でホステルに泊まれなくなった僕は色々考えました。そしてその結果とりあえず野宿をしようという結論に至りました。野宿の場所は人気の無いところが良いと考えました。
マドリードで人気のない場所がどこか考えたところ、郊外に自然の中に作られた巨大なハイキングコースがあることがわかりました。その日はそのハイキングコースで1晩野宿をすることにしました。
当時のマドリードは真夏に近づく7月で日中は気温が40度近くまでなる灼熱でした。なので夜中もそれなりに暖かいから余裕で野宿できるだろうと思いこんでいました。
しかしいざ蓋を開けてみるとマドリードの夜は日本の真冬並みに極寒でした。気温自体は夜中も20度前後あるんです。
ですが気候の影響なのか特に風が吹いた時には寒すぎて半袖半ズボンしかもっていなかった僕はまともに寝ることができなかったのを覚えています。
寝袋を買う

マドリードの夜は寒いことを知った僕は寝袋を買う必要性に迫られました。そしてなけなしの予算から15ユーロほどをはたいて寝袋を買いました。これで夜を外で野宿することになっても大丈夫です。
そして寝袋を買った日に再び野宿に挑戦しました。すると思いのほか快適で、大自然のなか外で寝ることの魅力を感じました。寝袋は厚さが薄めの安物ですが、見事に風と寒さを凌いでくれました。
問題なく野宿ができることを確認した僕はホステルに戻ることはありませんでした。そしてそこから晴れてヨーロッパでの野宿生活が始まりました。
ハイキング野宿旅の始まり

寝袋を買ってからの数日間はマドリード周辺で野宿していました。郊外のハイキングコースで寝たり、時には市内の人気のない場所で寝ました。
しかし数日がたったころです。マドリードでの野宿生活に少しずつ慣れてきたからでしょうか。なんとも言えない退屈さを覚えてしまったのです。
またヨーロッパの地でアジア人の自分が野宿をしているということに若干の気まずさというのもありました。

そんなある日、いつも通りマドリード郊外のハイキングコースで寝袋で寝ていたときです。
ふと思いました。「このハイキングコースをこのままずっと進んでいったらどうなるのだろう」と。
そして僕は決めたのです。このままこのハイキングコースをひたすら突き進んでみようと。
ハイキング野宿旅まとめ

マドリードでホステル代が払えなくなったことをきっかけに野宿をし、ハイキングコースに出会い、そこから僕のハイキング野宿旅はスタートしました。
現在はバルカン半島、南欧のボスニアヘルツェゴビナのサラエボに長期滞在しています。ここは物価が安いので野宿は必須ではありません。なのでホステルに泊まったり時にハイキング野宿をしたりしながら生活をしています。
また1つの都市に長期滞在中なので旅をしているともいえません。ようはハイキング野宿旅は今はもうしていないということです。

異国の地でハイキング野宿旅するというのは正直かなりきつかったです。これはもはや説明しなくても何となく想像はつくかと思います。
ですが同時に異国の地でハイキング野宿旅をすることで、人生何とかなるんだなという自信がつき、ある種の成長にも繋がったと思います。
僕のように比較的若くて(27歳前後)体力と暇を持て余しており、お金が無いという人は挑戦してみる価値はあると思います。
でもいきなりヨーロッパは大変なので、まずは東南アジアあたりから始めてみるのがよいかもしれませんよ!
それではまた明日。